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くじら肉卸売・お弁当のらじっくからのお知らせです。

  • 2019.02.01

    ロンボク海峡過ぎてからですが、いよいよ、南氷洋に向けてとなります。

    気温も出航時の涼しいところから、赤道に近づき暑くなり、そしてまた寒くなっていくという、
    恐らく陸では味わえない、2週間のうちに冬と夏を迎えるという、貴重な?体験が出来ます。

    それはそれとして、赤道を越えて南氷洋に向けてとなりますが、ここで一つの関門が出てきます。

    それは暴風圏といわれるもので、南緯35~45位のいつも荒れているエリアです。
    天空の城ラピュタで言うところの竜の巣のようなイメージです。私の勝手にですが、あの宮崎監督も
    ここからイメージしたのかなと思っていますが、南氷洋に行くまでに避けて通れない、大荒れの地域です。

    ここを抜けると穏やかな南氷洋が待っています。(夏なので)

    なんせ揺れが凄いので、ここの通過時には色々起きます。基本、部屋の中はシッチャカメッチャカになります。
    テレビが倒れたりお皿が落ちたり、ひどいときは、ポルトといって船でよく見る円い窓が波の勢いで枠ごと取れて、部屋が水浸しになる、なんてこともあったりします。建物で言うと4階の位置にある部屋でも安心できません。
    ポルトを開けていたら、そこまで波が上がってきて、部屋が水浸しなんてこともありました。

    こんな時はなかなか夜も寝られません。部屋のものが色々動いたり、落ちたりで音を出しますし、
    自分自身もベッド上でも滑るからです。寝ていると揺れごとに身体が左右に滑っていきます。
    まあ、熟睡できません。
    波というものは、パワーを貯めるのか、毎回同じ揺れではなくて、普通の揺れが続くうちにパワーを貯めておいて、何回目かにとても大きく揺れます。こんな時に、部屋はシッチャカメッチャカになるんです。

    僕は母船(大きい120m位の船)だったのでまだよかったですが、キャッチャー(捕獲する70m位の船)ですと船体が40°くらい傾くというので、恐ろしい限りです。寝られる気がしない。

    とにかくこの3.4日は大荒れの毎日ですが、これを超えることで、いよいよ南氷洋です(^^)

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    111
  • 2019.01.25

    前回は赤道付近の話をしました。いよいよロンボク海峡なのですが、
    ここで、また一つ、フィリピンやインドネシアの人々の生活圏に入っての出来事を
    思い出しました。島には勿論、動物もいるわけで、中でも空を飛べる物と言えば
    昆虫です。夜走っているとき、船でも明かりを点けているわけですが、
    その光に昆虫が寄ってきます。廻りには島など見えないので、なんでこんなところに!
    と、思うのですが、どこからか明かりに誘われてくるんですね。

    風に乗って飛んでくるのでしょうが、こうやって離島にも生息域を広げていったんだろうなと
    感心します。日本でも八丈島や小笠原などにも昆虫がいるというのは、こうしてなのでしょうね。

    私は昆虫も好きなので、南方の昆虫を捕まえられると言うことで、
    もうウキウキです。
    いけないのですが、ついついお土産にと採集してしまいました。
    子供も昆虫好きなので、大層喜んでくれるかと思ったら
    意外に反応が悪い。折角捕ってきたのに~。

    子供としては、クワガタやカブトムシなど、もっと派手なものを期待していたようです。
    他にもハエやら蝶やらいたのですが、捕まえられなかったのが残念です。

    ロンボク海峡は治安があまりよくないということで
    夜中に灯火管制をして通過します。明かりが漏れて海賊に見つからないようにするためです。
    バリ島が尚更きらきら光って、とても綺麗でした(^^)

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    21
  • 2019.01.13

    前回の続きです。キャッチボールをよくしていたという話をしました。
    今回は何にしようかな。
    そうだ、携帯の話になりますが、船では勿論電波は入りません。
    Wi-Fi環境もないので、一日2回のメールか、バカ高い通話料金の衛星電話しかないとは
    以前書きました。

    ただ、出航してすぐに電波がなくなるかというとそうでもありません。
    出航してから24時間位は、入ります。広島は因島からでて、瀬戸内から宮崎沖を進んでいく為
    まだ陸地に近いからです。しかし、宮崎沖当りからは携帯キャリアの差が出てきます。
    一番強いのがau で次にドコモ、ソフトバンクと続く電波の強さでした。
    au が圧倒的に強かったですね。理由は知りませんが。

    鹿児島沖からいったん電波が切れます。次は航路によりますが、奄美だったり
    大東島だったりの電波が入ります。この辺はau でないと入らなかったです。
    (もっとも
    島影が見える間の何時間かしかありませんが。)

    なので、出航二日目くらいまでは、完全に電波がゼロではない生活です。

    その後、また途絶えて、何日か後に不意にミンダナオ島の電波が入ってきます。
    ここで、易々とケータイ復活とはいきません。国際通話になるからです。
    やはり、料金は割高なので、利用している人もいましたが、たいていの人は
    もう、船内メールを利用していました。私も含め。

    本州から離れてからは、人の生活を感じることは出来ませんが、
    この辺りからは船の往来も多く、他の船や、地元の小さい船の漁師さんや小さい島など見えてきて、
    人の生活を感じられて嬉しい気持ちになります。
    人恋しいという感覚は、船に乗ってしみじみと感じましたね~。

    水平線上に雲の塊があるとその下に島がある。廻りに島影は何も見えないのに、こんな小舟で…。

    そして、赤道を通過し、いよいよバリ島とロンボク島のロンボク海峡を抜けていきます。
      また、続きます。

     

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    621
  • 2019.01.09

    年明け2回目の投稿ですが、
    今回は、調査捕鯨が終わり、南氷洋がなくなると言うことで、

    南氷洋の航海について書いてみたいと思います。

    年2回の航海で秋口に出航する(南半球は季節が逆なので日本の冬が向こうの夏、氷の少ないときに行く)のが、南氷洋の調査捕鯨ですが、出航後は、大体10日位で赤道を通過し25日間かけて到着します。

    この25日間というのが、もう一つの北西太平洋調査との大きな違いで、こちらは
    到着までに5日間しかありません。

    25日間の間に何をしているかと言えば、漁具の準備や機器類の整備、生産工場のラインの整備や復旧、洗浄などが
    主になります。(運航部や機関部などは船を動かすのが仕事ですから、片道の期間はあまり関係ないと思います。)
    帰りの航行では、次の北西太平洋の為の準備をしておきます。

    さすがに25日間もあると、作業的にもゆとりがあり、作業が少し早く終わったりした時は、
    早めに仕事が上がりになるときもあります。
    私はこんな時は甲板でキャッチボールをしていました。
    (レクリエーション向けにグローブとボールの貸し出しがありました。私はグローブ持参していましたが)

    赤道直下の、広く、青く、高い高い空の元でするキャッチボールは、何とも気持ちのいいものでしたが、
    難点がいくつかあって、
    眩しすぎて、ボールがよく見えない。
    暑すぎて、息があがってくる。
    広いようでも、甲板は甲板。下手な人とやるとボールがすぐ海に。

    というわけで長い時間は出来ませんでしたが、
    来る調査開始に向け、英気を養っておけました。

    続きはまた今度(^^)。

     

     

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  • 2019.01.01

    日頃、ご愛顧いただいている皆様、昨年は大変お世話になりました。
    昨年は5月に店をオープンしまして、今に至るまで、色々なお客様との出会いがあり、
    また、色々な飲食業者の方との出会いもあり、パンや餃子やラーメン、アクセサリーなど
    くじらの可能性を感じることの出来ることが沢山ありました。
    また、イベントなどにも参加して、より多くの方にくじらを知っていただく機会を
    持たせてもらうことも出来ました。
    あっという間の一年(ほぼ半年?)でした。

    そもそも、私は元々の調査捕鯨船員ではありません(普通は水産高校や水産大卒)
    普通に文系育ちで、就職も鮮魚関係から試薬販売の営業、学校教材販売の営業をしていました。
    船に乗ったのも、30過ぎです。

    以前からくじら肉が好きで、くじらに惚れ込み、くじらの美味しさをもっと世間の皆様に知ってもらい、見直して欲しい。
    そういった思いから、何をするべきか考えたときに、まずは販売窓口が必要。そして販売する窓口を
    もっと増やすことが必要と考えました。

    そこで、飲食店を自分でやりつつ、卸売りもして、くじらの販売窓口を広げていこうと思いました。
    ただ、そのときの私はただのくじら好きでした。

    ここで、思いだけで始めたところで、くじら肉のよさを伝えることは出来ない。
    そう考え、調査捕鯨船に乗ることを決意しました。

    一度乗ったら4ヶ月は海の上です。子供や妻を置いてそこに足を踏み出すのは
    決意が必要でしたが、妻は理解を持って受け入れてくれました。(感謝感謝です(^o^))

    おかげで、船で鯨肉の貴重な経験を積むことが出来、
    自信を持って今に至ることが出来ております。

    今年もくじら肉のよさ、美味しさを知ってもらうために、更に頑張っていきたいと思います。
    宜しくお願い致します(^o^)

     

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らじっく

くじら肉のお店 らじっく

あきる野市のらじっくです!高タンパク、低カロリー、高鉄分に加え疲労回復効果まで備えるくじら肉を身近に感じていただきたい!そんな想いでお弁当の販売やくじら肉の卸売を行っています。店頭では100gからくじら肉の販売もしておりますので、お気軽にお試しください♪

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